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    インボイス制度 まとめ22

    先日まで、インボイス制度の導入に伴って何がどう変わったかをご説明しました。
    参照:https://tax-tribe.com/invoice21/

    「帳簿書類の備え付け」と「記帳」の要件が、恐ろしく上がりました。
    かなり曲解しますが、今までの「証拠がなくてもその事実が真実なら問題なし」から、これからは「証拠がなければ、その事実はなかったことになる」の制度変更です。

    なぜこんなに難しい制度変更をもとめられるかは、税務調査に時間がかかりすぎるからだと思われます。


    税務調査では、その事実が真実か?それとも嘘なのか?を調査することに大変な時間を必要とします。
    時間がかかりすぎるので、ある程度調査したところで、多くの場合、最終的には、納税者に自供させることで解決しています。うちの事務所でも、1件の税務調査で半年くらいかかることはよくあります。

    税理士事務所でも、その事実を補完する事実の証言(根拠となる計算資料)や証拠書類の作成に多くの時間を必要とします。
    明らかに事実が真実であっても、その真実性を補完する資料の作成が何故か必要なのです。


    事実認定や納税者の自供・供述調書に頼らない調査のために、「証拠資料や形式を伴わない事実は、それが真実であっても、なかったことにする」ことになったのです。

    「完ぺきを求める制度」に対応できるだけの「完璧な現実、完璧な経営者、完璧な従業員、完璧なシステム」があればよいのですが、そんなものは永遠にないです。

    どうでもよいですが、2023年における全業種比較における税理士事務所の廃業増加率が全業種1位になったそうです。
    たび重なる制度改正で、制度やシステムに税理士がついていけなくなっています。困っています。

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